第1日 2021年11月20日(土)
11:00~12:20
委員会
13:00
会場開室
13:30
開会時間
●開会挨拶
国文学研究資料館長 渡部 泰明
13:40~16:40
シンポジウム
〈見せる/魅せる〉近世文学
◉企画意図|文学×展示のポテンシャルを引き出す|木越 俊介
今回のシンポジウムは、改めて近世文学を〈みせる〉という観点から捉え直すべく、近世文学に関わる展示を手がけられたご経験を有する国内外の方々をお招きし、そこから得られる知見や課題を共有し、意見交換をしたいと思います。
文学関連の資料を展示する場合、おおよそ絵巻物を含む書籍や古筆・短冊類などが中心となり、多分に文字を含んだモノを見せるという点において、いわゆる絵画や立体物とは異なる面白さ、難しさが存すると思われます。また、キャプションによって内容をいかに、どこまで紹介するかなど、付加情報の提示にも工夫が必要となります。
展示は、より広い層に対し近世文学が試される場であり、多くの可能性を秘めています。今後は、SNSや新たなデジタルツールの活用などを通して、新たな試みもますます増えていくことが期待されます。本シンポジウムを通して、各々の展示のさらなるレベルアップを目指す機運が学会全体で高まりましたらこれにまさる喜びはありません。
◉パネリスト
●試行錯誤の繰り返し
出光美術館 金子 馨
●美術館における古典籍の展示・解説について
大東急記念文庫(五島美術館) 長田 和也
●和書ルネサンス展での「魅せる」工夫
印刷博物館 中西 保仁
●古典籍の豊かさ・面白さを伝えたい
西尾市岩瀬文庫 林 知左子
●「もの」としての近世文学――異文化と言葉の壁を越える――
ボドリアン日本研究図書館 アレッサンドロ・ビアンキ
●古典籍の魅力を海外で伝える試み
ホノルル美術館 南 清恵
◉ディスカッサント
鶴見大学 加藤 弓枝
◉司会
国文学研究資料館 木越 俊介
第2日 2021年11月21日(日)
10:00
会場開室
10:30~11:50
研究発表会|午前の部
●幕末維新期における太閤記物の切附本
――本文と挿絵の典拠をめぐって――
総合研究大学院大学(院) 伊藤 美幸
●版本の表紙裏に漉き込まれた毛髪の科学分析からわかること
――安定同位体分析とPIXE分析――
国文学研究資料館 入口 敦志
龍谷大学 丸山 敦
龍谷大学 眞田 裕生
龍谷大学 木村 俊太郎
龍谷大学 桑木 捷汰
立命館大学 神松 幸弘
QST量子医科学研究所 及川 将一
アルファ・タウ・メディカル 二ツ川 章二
11:50~13:30
昼休み
12:00~13:30
編集委員会
13:30~16:20
研究発表会|午後の部
●『拾遺御伽婢子』作者をめぐる一考察
――巻五の二「義士忠死」を中心に――
東京都立一橋高等学校 小田島 由佳
●『女郎花物語』に見る季吟と和歌に関する一考察
静宜大学 陳 羿秀
●許六の俳文観
――『五老文集』・『許六集』所収「五老井記」の分析――
上智大学(院) 砂田 歩
●大坂出版史における絵入根本
甲南女子大学(非) 北川 博子
16:20
閉会